今回はHSPのお悩みでよくある「自分に自信がなく、つい周りにあわせてしまいがちになってしまう」についてと、「自分軸」と「他人軸」 についてです。
HSPカウンセリング・コーチングのクライアントさんのお悩みのなかに「自分に自信がなく、つい周りにあわせてしまいがち」「嫌なことをNOとはっきり言えない」
「自分の気持ちを正直に話せない」というものがあります。
つまり「自分軸」になれず、「他人軸」になってしまうということです。今回は「自分軸」と「他人軸」についてお話しします。
「自分軸」になれず、「他人軸」になってしまうとは
これらのお悩みを持つ方の多くが、幼少期に親に甘えることができなかった経験があることが多いです。勿論すべてではありません。
親だけではなく学校の先生・親戚・友人・兄弟かもしれません。
いつも人の顔色を伺って、ほめてもらえる又は叱られないためには自分がどう行動すればいいのか?
自分自身を守るためにはどんなことを言えばいいのか?を絶えず考えていた子供時代を送ってくるとその癖が大人になっても無意識的に(自動的に)まず他者に目を向けるようになります。
それを繰り返しているうちに、自分の気持ちに意識を向けることをしなくなるので自分は一体どうしたいのか?さえわからないようになってしまうのです。
まさに私がそうでした。母の望むとおりにしていれば私は「いい娘」として存在できる。
自分の気持ちを言っても、どうせ受け入れられないとも思っていましたしまた、母の言うとおりにしていれば問題ない、つまり失敗しないという感覚もありました。
ですから、自分で自分のことをしっかり考えるということをある時点からずっと放棄していたのだと思います。無意識的に…。。
そうなると、自分が本当はどうしたいのか?何を言いたいのか?さえわからないので自信が持てるわけもなく、他者に助けを求める形になります。
こうして「自分軸」が持てず、「他人軸」になっていくわけです。
HSPカウンセリング・コーチングではまず他者(外)に向いてしまう意識を自分自身(内)に向ける練習をします。
このお悩みを持っている方は、意識のベクトルが外に向いていること自体に気づけていないことが多いです。まずはそれに気づくこと。その上でベクトルを自分自身に向ける。
目の前の選択は自分が望んでいることなのか?(自分軸)それとも他者を意識している(他人軸)なのか?を自分自身でひとつひとつ検証する練習をしていきます。
これを繰り返すことで、これまでの自動的に他人軸になってしまう癖を直していきます。
他者の意見に耳を傾けることは人としてとても大切なことと思いますが、過剰になって自分軸がなくなってしまっては意味がありません。
相手のことを思いやっている優しい人のように見えますが、実は自分に嘘をついて無理をしているのでイライラのような感情が出やすいともいえます。
またHSPカウンセリング・コーチングでは、併せて、他人軸になってしまう根本原因を探っていきます。
例えば、相手から「いい人」と見られたいのかもしれません。「相手にとって都合のいい人でいないと友達でいられなくなる」という思い込みがあるかもしれません。
自分の本音を言うと嫌われてしまうとい気持ちもあるかもしれません、
ただ、このようは気持ちは今あなたは目の前にいる相手に対して感じているものではなく最初にお話しした「愛してほしい」「大切にしてほしい」と親などに抱いていた感情なのです。
子供の頃に感じられなかった感情をなんとかして感じたい!と…。
本音を言い合った方の理解が深まり、よい信頼関係を築くことができる」という別の捉え方ができるようになれば、周りに合わせてばかりということもなくなると思います
。
このように、幼少期の経験が元になっている長年の思い込みを見直すことによって「自分軸」を取り戻すことができるようになります。
友達と食事に行く際、「何を食べない?日本食、フレンチ?それとも中華?」
そんな時、あなたはまず自分が何を食べたいのか?自分の気持ちに意識を向けていますか?
それより先に「相手は何が食べたいんだろうな?」「昨日中華食べたって言ったから中華は嫌だろうな」と意識が外に向いてはいませんか?
自分の本音を言うのはわがままだ・自己中?そんなことはありません。
わがまま、自己中な人は、自分の気持ちを押し通してしまい、相手の気持ちを一切受け入れない人です。
自分の本音を言い、相手の本音も受け入れられる本物の「自分軸」を手に入れましょう!
今回は「自分軸」「他人軸」についてお話でした。