今回は「人と接すると疲れる」のは何故なのか?
どうしたら克服できるのか?についてお話しします。
人と接すると疲れる?
HSPの方のお悩みのひとつに「人と接していると疲れる」というものがあります。
そのため、HSPの方は「ひとりの時間」が心地よく感じ「みんなと仲良くするのが良いことだ」と学校などで教えられた来たHSPさんとっては、「なんでみんなみたいに、たくさんの人と上手にコミュニケーションを楽しめないんだろう」と自分を責めたりすることにもな るかもしれません。
私も子供の頃から、大勢(4人以上)のいる場所が嫌いでした。
お正月に祖父母の家に親戚が集まると、別の部屋でひとりでTVを見ているような子でした。そこにいとこが「あづさちゃん、何してるの?」
なんて来られると、その空間を邪魔されたようでがっかりした気持ちを今でもはっきり覚えています。
また成人してから、特に結婚してからは、友人とランチ等に出かけるとその時間中は楽しいのですが、家に帰ってくるとぐったりして、ベッドに倒れこむほどでした。
何故こんなに人と接することに疲れてしまうんでしょうか?
そもそも、人とコミュニケーションをとることはひとりでいるよりもずっとエネルギーを消費します。
相手からの情報を処理して、自分のもっているリソースから適当な情報を選んでアウトプットするという作業を瞬時に無意識的にしているわけです。
その作業そのものに疲れるということができます。
それが、大多数の人となると、それは物質的に大量なエネルギーを奪われることになるので
音や光などに敏感なHSPさんにとってはより一層疲れることになります。
HSPの4つのタイプのうち「エンパス」の人の特徴に過共感があります。
共感はエンパスとしての長所でもあります。
人の気持ちが即座にわかり、どんな対応をすべきかがすぐにわかる。愛と慈しみを他者にもたらることができる素晴らしい才能です。
ただ、それが過度に働いて、他者の気持ちを自分に重ね合わせすぎて疲れてしまう場合によっては、相手の気持ちを深読み、先回りして考えてしまうことで疲れてしまうこともあります。
共感することは同意することのように思い、自分の考えとは違う言動をとってしまうこともあるかもしれません。自分に嘘をついているのですから、これも疲れないはずありません。
また、共感力を強いので、相手がひとりであればその一人だけに共感すればいいのですが、対多数となるとすべての人の意にそうような言動をしようとして疲れてしまうとも言えます。
共感は同意ではありません。相手を思いやることはHSPさんの長所ですがすべての人に同意しようとするのは疲れてしまいます。
他者に「良く思われたい」という承認欲求が疲れさせることにつながります。
ありのままの自分では「認めてもらえない」、「受け入れてもらえない」という気持ちがあると、無理をしてしまい、疲れてしまうともいえます。
「こんなことを言ったら、したら、嫌われるのではないか?」という気持ちです。
また、本来の自分以上に明るく振る舞ったり、場を盛り上げようとしたりして無理をしてしまうこともあります。
HSPの多くの人にある「自分のことより他者を優先してしまう」ことも、人といて疲れる原因になるかもしれません。
自分のことを話すより、他者の話を聞くことが多くありませんか?「聞き上手」なHSPさんはそんな時間が多いかもしれません。
これも、HSPさんのやさしさでもありますが、「自分をわかってほしいのにわかってもらえない」時間が多くなるとそれはストレスになりますよね
まず、大勢の人と接することが疲れるのであれば、そういう場所に行くことを避けるというのもありです。
そもそも、「ひとりの時間が好きな自分が人と違っておかしい」と思う必要は全くないわけです。
ただ、そうはいっても避けられない場合もありますし、大勢の人の中で楽しみたい!という気持ちがあるのであれば、それは解消できます。
HSPオンラインカウンセリング・コーチングでは、次のようなサポートをします。
スペースブレス HSPさんにありがちな自分と他者との境界がなくなっている状態から自分自身の空間を創ることができるようになります。
常に外側に向いてしまっている意識、「相手はどう思っているんだろう?」「私のことをどんな風に見てるんだろう?」という癖を「自分はどうしたいんだろう?」と内側に向ける練習をしていきます。
つまり「他人軸」から「自分軸」にする思考癖をつけるということです。
それによって、外側(周りの人)に意識も向けすぎることがなくなり、疲れにくくなります。
今回は「人と接すると疲れる」をテーマにお話ししました。