こんにちは。
前回は「顕在意識(意識)」「潜在意識(無意識)」の役割についてお話ししました。
今回は「潜在意識(無意識)」を優位にする(意識する)ことでどんないいことがあるのか?お話ししようと思います。
潜在意識(無意識)を優位にする(意識する)ことのメリットについて
HSPオンラインカウンセリング・コーチングでは「潜在意識(無意識)」を意識することを習慣化できるようサポートしています。
通勤時の駅までの時間を「あ~今日の会議面倒だなぁ」とか「昨日のミスをどう上司に報告しよう」と憂鬱な気分で歩いていることありませんか?
そんな時はあなたの「顕在意識(意識)」を働かせてグルグル思考が始まっています。
こんな時に五感に意識を向けてみる、例えば歩く靴音、足裏の感覚、身体に感じる風ゆっくり動く雲などなど…。
みなさん、きっとそんな気持ちの余裕なく駅へ向かっているのではないでしょうか。でも一度試してみてください。
心のモヤモヤ、不安などが消える瞬間を感じることができると思います。
そんな時、ふっと何か思い浮かぶことがあるのではないでしょうか。
「会議もこんな自分の意見を言ってみよう!」というアイディアが浮かぶかもしれませんし
「自分のミスもこんな風に報告して、それを反省して次回どのように対処するかまで
誠意を持って上司に話してみよう」とか…。
グルグル頭で考えているときには得られないものが浮かんでくるのです。
これが「直観」というものです。
自分ではなかなか気づけていない「潜在意識(無意識)」の声が聞くことができるのも「潜在意識(無意識)」を優位にする(意識する)ことで得られます。
HSPのなかでも「インテュイティブ」の方はこの直観を強く感じる傾向にあります。
是非直観力を活かしてください!
また、スポーツをされる方は「ゾーンに入る」という言葉をご存じかと思います。
これは、頭で余計なことをいろいろ考えずに、「今ここ」の集中しているつまり「潜在意識(無意識)」が優位になっている状態ともいえます。
厳密に言えば「潜在意識(無意識)」はいろいろな役割があり、その中のひとつが優位になった状態と言えますが、そのあたりのことはまた改めてお話しします。
ここでちょっとブレイクタイム
ここでは、ある専業主婦の由美さんが初めてテニスの試合に出場した時のお話にお付き合いください。(ノンフィクションでもありフィクションでもあり…)
由美は45歳の専業主婦。
元々身体を動かすことが好きだった由美は5年ほど前からインドアテニススクールに通い始めた。
始めた当初は上手くなろうという気持ちは全くなくただ運動不足解消、汗をたっぷりかいてストレス発散が目的だった。
けれど、数年して少し上のレベルクラスに通えるようになると、スクール生のなかのひとりから「市のテニスB級ダブルス大会にペアで一緒に出てみない?」と誘われた。
彼女はこれまでにも何度も試合というものに出ているようだった。
由美は子供の頃からスポーツは得意ではあったものの、運動部に入ることは母親から反対され、中学は合唱部、高校は帰宅部、大学も軽い遊びのサークルに入っていただけで、試合とか大会とかいうものには全く無縁だった。
そのせいなのか?なんとなく流れなのか?あまり深く考えずに「OK]を出していた。
その大会のための練習など一切せず、何もわからないまま当日を迎えた。
大会会場には今まで見たことのない光景、たくさんのプレイヤーがペアでお揃いのウェアと着ていたり、インドアでは見たことのないキャップやサングラスをしていたり大会の受付にはドロー表なるものが貼ってあったり。
そんな環境にも関わらず、不思議と緊張は感じず、逆に初めての体験にワクワクしている感覚だった。
そんな心境だったからか、いつも通りというよりいつも以上に楽しくプレーできあれよあれよと3試合勝ってしまった。
そして、そうなって初めて知ったのが、この日は予戦でここで勝ち上がったペアは来週の本戦に出場できるというものだった。
このB級の大会は本戦で優勝するとA級に昇格できるらしく、参加者はそれを目指して日々練習していること、そしてそのA級なるものに昇格した人々のことを「A様」と尊敬なのか怖さなのかを込めて呼ぶということも後日知ることになる。
翌週の本戦も相手は長年A様を目指して練習してきたすごい人たちなので「勝ちたい!」という気持ちは全くなく、特別戦術を考えることもなく(戦術という言葉すら知らなかった)、ただただ目の前のボールを相手コートに返すということを続けた。
2回戦では優勝候補に勝ち、準決勝に臨んだ。
この時の体験が由美には忘れられないものとなった。これが「ゾーン」。
由美の場合「ビギナーズラック」という方がしっくりくるかもしれない。
準決勝ともなると、これまでに負けたプレーヤーや友人家族などギャラリーもテニスコートを囲むように多くなっていた。
それでもなぜかそれが気になるどころが、こんな大勢の人の前でプレーできることにワクワクを感じていたほどだった。この試合はさすがに緊張感はあったが、 身体を動かしていくうちに緊張というより
集中している自分に酔っていた感覚だった。この時も相手の苦手な何だろう?とかどこを狙おうなど意識的に考えることは一切なく、(というより能力的にできなかったのだが)。
ボールがゆっくり近づいてきて、相手のコートの「ここに打ちなさーい!」とでもいうように、ある部分がふんわりした光が点滅しているように思えて、ひたすらそこに打ち続けた。
気持ちよかった!地元の小さな大会のゲームだったのだが、私にはウィンブルドンで戦っているプロテニスプレイヤーような気分の良さがあった。
ギャラリーから試合後、「あの緊張の場面でよくあそこを狙えね!」とか「こんな試合でよくストロークが思い切り触れてたね」とかいろいろなお褒めの言葉を頂いたのだが、由美はただボールを必死にみて、相手コートの点滅している光めがけてひたすら打っていただけだったのだ。
これこそ、由美の顕在意識(意識)に眠っていた力が覚醒した「ゾーン」と言えるものだろう。
ただ、この日から由美のテニスでの苦しみが始まることになる…。
この夢のようなプレーをもう一度したくてもできない、できないからあれこれ考える。
テイクバックが悪い?立ち位置が悪い?対戦相手やペアの動きを見ていないからダメなのか?など「顕在意識(意識)」がフル稼働したため 「潜在意識{無意識)」の力が隠れてしまって、当日どころかそれ以前のプレーすらできなくなってしまった。
さぁ、ここからどうメンタルを持ち直してテニスを楽しめるようになるのか?
つづきはまたのお楽しみ~♪
付き合いありがとうございました。
最後に「潜在意識(無意識)のとっても大切な役割についてです。
潜在意識(無意識)の大切な役割
「潜在意識(無意識)」の役割の忘れては損しちゃうものに「意図を現実化する」があります。
つまり、「〇〇する!」と自分が意図したことを現実にするというものです。
たとえば「どんなことがあっても今日一日楽しく過ごす!」と意図すればその現実が現れます。
「そんな訳ないじゃない」と思いますか?
試してみてください!疑いながらではなく、本気でそう意図する必要がありますよ。疑っていることも「潜在意識(無意識)」にはばれて(?)しまいますから、疑っている方の現実が現れてしまうことになります。
厳密にいうと、意図したことが現実に現れるのではなく、意図したことに「潜在意識(無意識)」が意識を向けるので、そう感じるというのが本当のところかもしれません。
つまり、同じ現実だとしても「楽しい!」と思える材料を「潜在意識(無意識)」が集めてくれるわけです。
腰が痛くなるとそれまで気づかなかった整体や整形外科の看板が目に入ってくるなんてことありませんか?それと同じです。
自分が意識を向けた(フォーカス)したところの情報を「潜在意識(無意識)」は集め出すのです。
ですから、自分に対して「あ~ダメなぁ」と言い続けているということは「ダメ」を意図していることになるので、その通りになってしまう可能性があり、「Aさんがいるせいで職場の居心地が悪い」と思い続ければ、Aさんの悪いところばかりを集めて、Aさんのいいところが見えなくなってしまうかもしれません。
ただ、潜在意識(無意識)の「意図を現実化する」力をよい方に使えば、あなたの可能性は無限大です。
これを使わない手はありません。
さぁ、あなたはこの先どんな人生を意図設定しますか?
HSPオンラインカウンセリング・コーチングではこの「意図設定」についても習慣化できるようサポートしていきます。