前回は「顕在意識(意識)」「潜在意識(無意識)」の違いやそれぞれの役割についてお話ししました。
今回はHSPオンラインカウンセリングで大切にしているあなたのまだ知らない「潜在意識(無意識)」の力についてお話ししようと思います。
潜在意識(無意識)」とは?
私たちは毎日「頭の中でのひとりごと」つまり考えごとを何万回としているそうです。
仕事や学校のこと、家族や友人関係のこと、過去の後悔や反省、将来の不安は勿論、日常の些細な事「今日の晩御飯はどうしよう?あのスーパーであれとあれを買って~」
なんてことまで、いつもいつも頭の中で自分に向かって話しかけていますよね。
これはある意味人間として生きていく上で必要なこととも言えるかもしれません。
ただ、これが過剰になりネガティヴな思考がグルグル際限なく続いてしまうことは多くの人にとって悩みとなり、解消されたいことになります。
そこで「潜在意識(無意識)」の出番です!
「頭の中でひとりごと」をしている時は「顕在意識(意識)」が優位になっている状態。
これを「潜在意識(無意識)」を優位にさせることができると、このグルグル思考ピタっと鎮まります。
どうやって?それは「いまここ」に意識を向けることです。
その「いまここ」を大切にするについては「マインドフルネス」として本やネットでも紹介されているのでご存じの方も多いと思います。瞑想もそのひとつです。
ただ、瞑想をやってみても「いまここ」という感覚がわからない、すぐにまた考え事をしてしまう。という声をよく聞きます。
そうですよね、「考え事をしないようにしよう!」「無になろう!」と思ってもそう思えば思うほどできなくなってしまう経験をされた方も多いと思います。
でもこんな時に、五感に集中してみるとその感覚を簡単に感じることができます。
人は五感、つまり視覚(見えるもの)・聴覚(聴こえるもの)・触覚(身体に感じるもの)・嗅覚(香り、におい)・味覚(舌で感じるもの)に意識を向けている間は思考することができません。
試しに、掌の指紋のある部分に意識を集中させてください、その状態で他の方から1+1のような簡単すぎるものは避けて簡単な計算問題を出してもらってください。
計算しようとするとはっきり見ていた指紋がぼやけると思います。
なので、頭でグルグル考え事が止まらなくなった時には、五感、その中でも視覚・聴覚・身体感覚に意識を向けてみてください!意識を向けている間はグルグル思考が止まるはずです。
この時間が「潜在意識(無意識)」が優位になっている状態です。
五感に意識を向けるってどういうこと?
私たちは毎日様々なことに追われ、慌ただしく過ごしていることが多いかもしれません。
そうでなくとも、先程もお話ししたとおり頭の中はひとりごとで忙しくしているかもしれません。
これを機に是非五感に意識を向ける習慣を身につけてください。
あなたの毎日が変わることは間違いありません。
あなたは朝食で手にするコーヒーカップの色や模様・形をしっかり見ていますか?
カップを手にした時の感触、口びるにあたる感触、コーヒーが口から喉を通っていく感触、そんなことを感じていますか?
通勤時の駅まで歩く際の、「あ~今日の会議面倒だなぁ」「昨日のミスを上司になんて報告しよう」なんて憂鬱になっていませんか?
そんな時、足の裏が地面にあたる感触、靴音、身体に感じる風、日の温かさ、道路沿いの街路樹の枝葉が風に揺れる様子に意識を向けてみてください。
嫌な気分が消えるだけでなく何か素晴らしいアイデアが思い浮かぶかもしれません。
(五感に意識を向け「潜在意識」(無意識)を優位にすることは私たちのパフォーマンスを向上させることになります。
これにはここで述べた素晴らしいアイデアが浮かぶといったことも含まれます。これについては次回詳しくお話しします)
食事のあとかたづけの時、「まったく毎日こんなことばかり嫌になっちゃう」とイライラしてませんか?
食器の形状、水の温かさ、冷たさ、蛇口から出る水の勢いなどに意識を向けてみてください。
意識を向けている時間はそのイライラは感じなくなります。
忙しくてそんな気になれないよ!と思う方もあるかもしれません。
だも、だまされたと思ってやってみてください。
心が平穏になる瞬間を感じることができると思いますよ。
そして、ネガティブな感情に支配されたまま行動するよりもずっと効率的に物事が運びます。そしてそうできている自分ってなかなかイケてる!と思えるはずです。
思考グルグルが始まったらこのことを思い出してください。
瞑想を継続する時間をとることが難しい方でも、ここに挙げたように
私たちの日常生活のなかで五感に意識を向けることはできるはずです。
そうすることで手軽に「いまここ」を創り出すことができます。
最初は意識しないとできないかもしれませんが、これも継続していると自然に感じることができるようになります。
今日から是非やってみてください!
HSPカウンセリングでは呼吸法(スペースブレス)もお伝えしています。
呼吸に意識を向けること、これは五感のうち触覚に意識をむけることでもあります。
その前に、その呼吸の仕方そのものが重要であると考えています。
悩んでいるとき、悲しいときなどネガティブな感情を感じているとき、私たちの呼吸は浅くなっていますね。
卓越性の連鎖
素晴らしい行動(パフォーマンス)は素晴らしい姿勢から作られ、素晴らしい姿勢は素晴らしい精神状態から作られ、素晴らしい精神状態は素晴らしい呼吸から作られる」と言われるように私たちの呼吸が私たちの感情を作っているといっても過言ではありません。
ここでは、HSPオンラインカウンセリングで実際に行う「スペースブレス」について簡単に説明します。
HSPオンラインカウンセリングで使用するスペースブレスとは
①静かな場所で椅子に座る
②首、肩など身体をほぐす(血行をよくする)
③深くゆっくりした深呼吸を3回繰り返す
④この深い呼吸を続けながら
今聞こえてくるもくるものを3つ確認して、心のなかで言葉にする(例えば、外を走る車の音、エアコンの音など)
今見えているものを3つ確認して、心のなかで言葉にする(スマホ、カップ、ボールペンなど)
今身体に感じているものを3つ確認して、心のなかで言葉にする(呼吸の温かさ冷たさ、足が床についている感覚など)
⑤この時間、頭のなかの「グルグル思考」が止まっているつまり「スペース」ができていることを感じる
⑥この「スペース」を1分間感じる
まとめ
HSPオンラインカウンセリングでは私の誘導でこの「スペースブレス」を体験していただくのでより一層「何も考えない時間(スペース)」を実感いただけると思います。
一度感覚をつかめば、ご自身でできるようになりますので、是非体験してみてください。
次回は「潜在意識(無意識)」を優位にすることでどんないいことがあるのか?を
お話ししようと思います。